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中国国家知識産権局の最新統計データ
中国国家知識産権局(CNIPA)から2021年1月27日に公表された『知的財産統計速報(2021年第1期)』、『国家知識産権局における審査・登録に関する月次報告(2020年12月)』、1月27日に開催された2021年第1四半期定例記者会見に関する報道によりますと、2020年に中国では、特許権の付与が53万件で前年比17.1%の増加が見られ、実用新案権の付与は237万7000件、意匠権の付与は73万2000件、商標登録の件数は576万1000件となっております。
CNIPAで受理されたPCT国際特許出願は7万2000件(そのうち、中国国内からは6万7000件)に達し、拒絶査定不服審判は5万4700件、無効審判請求は6200件それぞれ受理されています。
また、審査期間については、2020年には、特許出願の平均審査期間が20ヵ月まで、商標登録出願の平均審査期間が4ヵ月までそれぞれ短縮されています。
さらに、CNIPAから2021年1月28日に公表された『国家知識産権局の特許出願行為のさらなる厳格な規律に関する通達(国知発保字〔2021〕1号)』によりますと、今後、CNIPAでは特許に関する助成政策の見直しがされて、特許出願段階における各種助成を2021年6月末までに全面撤廃することが計画されています。それに合わせて、地方にも、特許権付与に対する各種財政上の助成を「第14次5ヵ年計画」の期間(2021年~2025年)に漸次縮小して、2025年までにはすべて撤廃するよう求められています。
なお、上記の中国語での情報は、以下のリンクにて入手することができます。
1.知的財産統計速報(2021年第1期)
https://www.cnipa.gov.cn/module/download/down.jsp?i_ID=156475&colID=87
2.国家知識産権局における審査・登録に関する月次報告(2020年12月)
https://www.cnipa.gov.cn/module/download/down.jsp?i_ID=156474&colID=246
3.1月27日に開催された2021年第1四半期定例記者会見に関する報道
https://www.cnipa.gov.cn/art/2021/1/27/art_55_156429.html
4.国家知識産権局の特許出願行為のさらなる厳格な規律に関する通達(国知発保字〔2021〕1号)
- 本欄の担当
- 所長・弁理士 伊東 忠重
副所長・弁理士 吉田 千秋
担当:中国弁理士 張 小珣