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速報 USPTOアナウンス(AFCP2.0の廃止、及び特許期間の調整エラーについて)
この度、米国特許商標庁(USPTO)より以下の2点に関する公式発表がございましたので、ご報告申し上げます。
- After Final Consideration Pilot Program 2.0(AFCP 2.0)の廃止
USPTOはAFCP 2.0の申請受付を廃止することを決定し、2024年12月14日が申請可能な最終日であると発表しました。
廃止の理由としては、以下の点が挙げられています。
・AFCP 2.0によるUSPTOの負担が増加していること
・2024年4月3日付で発表した新料金案(2025会計年度開始予定)中のAFCP 2.0申請料金が多くのユーザから受け入れられていないこと
詳細につきましては、以下のリンクもご参照ください。
After Final Consideration Pilot Program 2.0 | USPTO
2024-22481.pdf (federalregister.gov)
- 特許期間の調整エラー
米国の特許権の存続期間(Patent Term)は原則として米国特許出願日(PCT米国移行出願の場合は国際出願日)から20年です。
しかしながら、特許出願から特許発行までに要した期間がUSPTOの責任により遅延した場合、特許権の存続期間が調整(延長)されます。
USPTOは、2024年3月19日から7月30日の間に特許が発行された全特許のうち約1%において、調整期間の計算にエラーがあったことを発表しました。
再調整を希望される場合は、権利者は特許発行日から7ヶ月以内に自発的に申請する必要がございます。
なお、再調整申請にはUS$210の庁費用が発生しますが、USPTOの今回のエラーによる場合はこの費用が免除されます。
本件の詳細についてはこちらもご参照ください。
- 本欄の担当
- 弁理士法人ITOH
所長・弁理士 伊東忠重
副所長・弁理士 吉田千秋
担当:弊所米国オフィスIPUSA 米国特許弁護士 Herman Paris、弁理士 菊池 陽