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USPTO 新料金のご連絡(2025/1/19~)
USPTOは2024/11/20付で2025年度(2025/1/19)に施行される庁費用の値上げを発表いたしました。
新料金では、出願~登録後年金費用の全ての項目で値上げされております。
現状の料金と新料金の比較表を添付いたしますので、ご確認いただければ幸いです。
添付比較表中、赤字ボールドで記載した項目は新設された項目でございます。
主な項目は以下のとおりでございます。
1) 継続的出願(分割・継続・一部継続)において、
・最先の親出願の出願日から6年経過している場合、出願費用に加えてUS$2,700が発生します。
・最先の親出願の出願日から9年経過している場合、出願費用に加えてUS$4,000が発生します。
2) 2回目以降のRCE費用
・新料金案では3回目以降の料金が提案されていましたが、2回目以降の一律のRCE料金が値上げされ、US$2,860となっております。
3) IDS提出費用
・出願時からIDSとして提出した文献(特許文献、非特許文献)の累積が50を超えた場合、件数に応じて追加費用が発生します。
4) ターミナルディスクレーマ提出費用
・審査段階に応じて費用が変動する案は採用されず、一律US$183に値上がりしました。
新料金を鑑み、以下の点を提案致します:
- 出願や登録料納付等、新料金施行日(2025年1月19日)前に行う。
- 継続出願等については最先優先日より6年及び9年を期限管理の対象とし、追加料金が発生する前に出願する。
- クレーム超過料金や日本語出願に係る料金等、回避できそうなものは回避を検討する。
- IDSとして提出する文献の関連性を精査し、不要な文献の提出を回避する。
- RCEを繰り返すような案件では、代わりに継続出願をすることも考えられる。審判請求(Pre-Appeal Brief Review)の利用にも検討の余地がある。審査官とのインタビューもこれまで以上に有益となる。
- 本欄の担当
- 年11月21日
弁理士法人ITОH
所長 弁理士 伊東 忠重
副所長 弁理士 吉田 千秋
担当: 弊所米国オフィスIPUSA PLLC
米国特許弁護士 Herman Paris
米国特許弁護士 有馬 佑輔