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米国最高裁判決 マイクロソフト対AT&T事件件
2007/04/30
マイクロソフト対AT&T事件 米国特許法271条(f)の解釈をめぐって
■2007年4月30日 米国最高裁判決
本事件では、マイクロソフト社製のソフトウエアマスターディスクを米国から海外に供給し、海外で当該マスターディスクを複製してコンピュータに組み込むことが、コンピュータソフトウエアに関連するAT&T社の米国特許権の侵害を構成するか否かが争点となっていました。
米国最高裁判所は、海外での行為は米国特許の対象外であるというのが大原則であり、例外的に海外で組み立てられる部品の米国からの輸出行為について規定した米国特許法271条(f)は、海外で複製したものまで含むとは拡張解釈できないとして、特許権侵害を否定する判決を下しました。
判決文は以下のURLから入手可能です。
- 本欄の担当
- 弁理士 大貫進介
弁理士 吉田千秋
弁理士 伊東忠重